解析力学
オイラー=ラグランジュ方程式
オイラー=ラグランジュ方程式はラグランジアンから運動を導き、各一般化座標に適用されます。
系はすべてのデカルト座標ではなく、拘束に適した座標で記述できます。作用が停留するとき、それらの座標がどう変化するかをオイラー=ラグランジュ方程式が示します。
dtd∂q˙i∂L−∂qi∂L=0,i=1,…,n 定義: 一般化運動方程式
qi と q˙i は一般化座標と速度です。L=T−V が時間に陽に依存しなければ、通常エネルギーは保存します。非保存力がある場合、一般形は d(∂L/∂q˙i)/dt−∂L/∂qi=Qi(nc) です。
単振り子の位相空間を観察します。初期条件と長さを変え、ラグランジュ方程式に従う軌道を見ます。例:単振り子
L=21ml2θ˙2−mgl(1−cosθ),θ¨+lgsinθ=0 q=θ とします。運動エネルギーは T=21ml2θ˙2、最下点を基準にしたポテンシャルは V=mgl(1−cosθ) です。L=T−V を代入すると非線形運動が得られ、小角の場合に限り sinθ≃θ と近似できます。
例: 初期角加速度
長さ l=1 m の振り子を θ=0.10 rad から静かに放します。g=9.8 m/s² として初期角加速度を求めなさい。
解答
θ¨=−(g/l)sinθ=−9.8sin(0.10)≈−0.98 rad/s² です。負号は平衡位置へ戻る向きを示します。
クイックチェック
L が座標 qj に陽に依存しない場合、その座標は循環座標であり、オイラー=ラグランジュ方程式から pj=∂L/∂q˙j に対して dpj/dt=0 が得られます。これは運動方程式を解く前に保存量を取り出す方法です。たとえば中心力場では方位角がラグランジアンに現れないため、共役角運動量が保存されます。正当な座標変換は物理を変えませんが、速度とラグランジアンの両方を一貫して変換する必要があります。
一次元で L=21mx˙2−V(x) とすると、方程式は mx¨=−dV/dx となり、ニュートンの運動方程式に一致します。この同値性は有用な確認方法です。ラグランジュ法は予測を変えるのではなく、多数の座標や拘束がある場合に記述を効率化します。
単振り子の自然な一般化座標は何ですか。
近似 sinθ≈θ が成り立つのはいつですか。