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解析力学

剛体の回転、コマ、オイラー角

自由剛体の姿勢には3つの回転自由度があります。オイラー角は姿勢を表す一般化座標であり、物体固定系と空間系での角運動量は一般に異なる向きを向きます。

主軸まわりの回転は単純ですが、一般の運動では剛体の姿勢を追う必要があります。ZXZオイラー角は姿勢を3つの連続回転に分解します。

T=12(I1ω12+I2ω22+I3ω32),Lbody=diag(I1,I2,I3)ωbodyT = \frac12(I_1\omega_1^2+I_2\omega_2^2+I_3\omega_3^2), \qquad \mathbf L_{body}=\mathrm{diag}(I_1,I_2,I_3)\boldsymbol\omega_{body}

定義: オイラー角と主慣性軸

ZXZ規約では(φ,θ,ψ)(φ,θ,ψ)は空間z軸、中間系x′軸、物体固定z″軸の順に回転します。角度は座標であり、角速度成分ではありません。回転エネルギーは主軸上で、慣性モーメントI1,I2,I3I_1,I_2,I_3と物体系の角速度成分を用いると簡潔です。

対称コマの物体軸を傾け、鉛直軸の周りを歳差運動する様子を示します。ドラッグで視点を回し、回転速度と傾きを変えます。

コマと歳差運動

高速回転する対称コマでは角運動量は対称軸にほぼ平行です。重力トルクがその向きを変え、歳差運動を生みます。トルクがLに垂直な遅い歳差近似ではΩp≈τ/LΩ_p≈τ/Lです。この式は章動を含む全運動を表すものではありません。

例: 例

重力トルクτ=0.020 N·m、角運動量L=0.40 kg·m²/sのコマについて、遅い歳差運動の角速度を見積もりなさい。

解答

Ωp≈τ/LΩ_p≈τ/LよりΩp≈0.020/0.40=0.050Ω_p≈0.020/0.40=0.050 rad/sです。これは軸がほぼ鉛直で角運動量が主に自転による遅い歳差近似であり、章動を正確には扱いません。

クイックチェック

物体固定主軸系でのオイラー方程式には I1ω˙1+(I3−I2)ω2ω3=τ1I_1\dot\omega_1+(I_3-I_2)\omega_2\omega_3=\tau_1 が含まれ、残り二式は添字を巡回置換して得られます。外力トルクがゼロなら、最大または最小慣性モーメントの主軸まわりの定常回転は小さな擾乱に対して安定ですが、中間軸まわりは不安定です。高速回転するコマに横向きのトルクが働くと、角運動量ベクトルはゆっくり向きを変え、歳差運動が生じます。オイラー角には特定の姿勢で座標特異点がありますが、これは剛体の物理的特異点ではなく座標表示の限界です。

主軸3まわりの定常回転では ω3\omega_3 は一定で、二つの横方向の方程式が微小擾乱を記述します。安定性は (I3−I1)(I3−I2)(I_3-I_1)(I_3-I_2) の符号に依存し、最大・最小慣性軸では振動は有界ですが、中間軸では擾乱が成長し得ます。これはテニスラケット効果の基礎です。

高速回転する対称コマで、τがLに垂直なとき、歳差角速度の近似はどれですか。

自律系のハミルトン運動で保存される量はどれですか。

参考文献

  1. Herbert Goldstein, Charles Poole, John Safko (2002). Classical Mechanics
  2. L. D. Landau, E. M. Lifshitz (1976). Mechanics