振動と波動
定常波
入射波とその反射波が干渉すると、動かない節と最大振幅で振動する腹が現れます。これはあらゆる弦楽器の原理です。
定常波は、同じ振動数と振幅をもつ2つの波が同じ媒質中を互いに逆向きに進んで干渉すると(典型的には入射波がその反射波と出会うとき)現れます。その結果、その場で振動するパターンができます:まったく動かない点(節)と、振動の振幅が最大の点(腹)が交互に並びます。
両端が固定された弦に定常波ができる条件
長さ の弦の両端が固定されている場合(固定端は常に節になります)、弦の長さに「ちょうど収まる」波長だけが安定した定常波をつくります。具体的には、 が半波長の整数倍に等しいときです:
各 は倍音(固有モード)に対応し、振動数は です。ここで は弦を伝わる波の速さです。 が基本振動(可能な最低の振動数)で、 はより高い倍音です。これはあらゆる弦楽器(ギター、バイオリン)や、フルートや金管楽器の気柱の動作原理そのものです。
定義: 節と腹
節は完全に静止した点(振動の振幅がゼロ)で、節では入射波と反射波が常に打ち消し合います。腹は振動の振幅が最大の点(各成分波の振幅の2倍)で、腹では2つの波が常に強め合います。隣り合う節(または隣り合う腹)の間隔は常に です。
例: 弦の基本振動数
ギターの弦の長さは 0.6 m で、その上の波の速さは 240 m/s です。この弦が出す基本振動数を求めなさい。
解答
のとき: m。振動数は Hz。
クイックチェック
高次モードほど腹が増え、波速一定なら振動数は整数 に比例します。弦をはじく位置や方法によって倍音の相対強度が変わり、音色が変化します。気柱は弦と異なる境界条件をもち、閉端は変位の節、開端はほぼ腹です。一端閉管では両端条件に合うモードだけが生じます。
モデルを適用する際は、一定に保つ量を明確にし、適切な基準系を選びます。数値に単位を添えると、物理量の取り違えや測定値と予測値の混同を防げます。計算後は次元、符号、極限の場合を確認し、小振動・一様媒質・抵抗無視などの仮定と結果が整合するか確かめます。現実の条件が仮定と異なる場合は、式を機械的に使わず、その差を説明しましょう。
関係式の物理的な確認には、平衡位置、最大変位、1周期、相対運動がない場合などの特別な条件を代入します。量がゼロまたは極値になることが多く、符号の誤りや周期と振動数の混同を見つけやすくなります。実験を比較するときは一度に一条件だけを変え、結果が変わる原因を明確にします。
弦上の定常波で、隣り合う2つの節の間隔は:
定常波の節での振動の振幅は:
参考文献
- Young, Freedman (2019). University Physics