電磁力学
真空中の電磁波
電荷・電流のない真空では、E と B は互いに垂直な横波として速度 c で伝わります。
電磁波に物質媒質は不要です。変化する電場と磁場が互いを生み、各場は伝播方向と相手の場に垂直です。
定義: 量とモデル
平面波は E = E₀ cos(k·r−ωt)、B = (1/c) k̂×E、分散関係は ω = ck です。真空平面波では E と B は同位相です。
解釈と帰結
SI 単位では B₀ = E₀/c で、電気・磁気エネルギー密度の時間平均は等しくなります。ポインティングベクトル S = E×B/μ₀ はエネルギー流束を示します。
例: 定量例
周波数 f = 5.0×10¹⁴ Hz の赤色光の真空波長は λ = c/f ≈ 6.0×10⁻⁷ m = 600 nm です。
解答
示した関係式に代入し、SI 単位をそろえて次元を確認します。
ファラデー則の回転を取り、真空で を用いると が得られ、 にも同じ波動方程式が成り立ちます。平面波解 には が必要です。両場は横波なので、無源平面波には伝播方向の成分がありません。
調和波では、ピーク振幅を用いるとポインティングベクトルの時間平均は で、単位面積当たりの電力を表します。場は運動量密度 ももち、吸収や反射により運動量を渡して放射圧を生みます。物質粒子がともに移動しなくても、電磁波がエネルギーと運動量を運ぶことが分かります。
真空では が線形なので、群速度 は位相速度と同じ となり、波束は分散しません。静止界面では周波数が一定に保たれるため、波長は位相速度に比例して変化します。
クイックチェック
記述した理想条件で正しい関係はどれですか。
場の式を使う際、まず何を確認すべきですか。
参考文献
- David J. Griffiths (2017). Introduction to Electrodynamics