Physic Labs

最先端の物理学

量子ビットと量子ゲート

量子ビットは二つの基底状態の重ね合わせで、ユニタリゲートと測定を組み合わせて回路を構成します。

古典ビットは0または1です。純粋な量子ビットは正規化ベクトル ∣ψ⟩=α∣0⟩+β∣1⟩|\psi\rangle=\alpha|0\rangle+\beta|1\rangle です。複素振幅が測定確率を定め、相対位相が干渉を可能にします。一度の測定で両振幅は読み取れません。

∣α∣2+∣β∣2=1,P(0)=∣α∣2,P(1)=∣β∣2|\alpha|^2+|\beta|^2=1,\qquad P(0)=|\alpha|^2,\quad P(1)=|\beta|^2

定義: 量子ゲート

状態空間上のユニタリ変換で、最後の測定が古典結果を与えます。例として H∣0⟩=(∣0⟩+∣1⟩)/2H|0\rangle=(|0\rangle+|1\rangle)/\sqrt2 です。位相ゲートは振幅間の相対位相を変えます。

ブロッホ球は単一量子ビットの純粋状態を表し、全体位相は表示しません。

操作と回路

X,Y,Z,HX,Y,Z,Hや位相ゲートを適切に組み合わせると普遍操作を構成できます。CNOTなどの二量子ビットゲートはもつれを作れますが、単一量子ビットゲートだけでは積状態をもつれ状態にできません。ノイズを含む状態は密度行列で記述します。

例: 測定確率

∣ψ⟩=(∣0⟩+i∣1⟩)/2|\psi\rangle=(|0\rangle+i|1\rangle)/\sqrt2 を計算基底で測定すると、1の確率はいくらですか。

解答

β=i/2\beta=i/\sqrt2 なので P(1)=∣β∣2=1/2P(1)=|\beta|^2=1/2 です。この測定確率は位相 ii に依存しません。

ブロッホ球上では、全体位相を除き純粋状態を ∣ψ⟩=cos⁡(θ/2)∣0⟩+eiϕsin⁡(θ/2)∣1⟩|\psi\rangle=\cos(\theta/2)|0\rangle+e^{i\phi}\sin(\theta/2)|1\rangle と書けます。X,Y,ZX,Y,Z ゲートはパウリ回転で、アダマールゲートは基底を変えて等しい重ね合わせを作り、CNOTなどの二量子ビットゲートはもつれを生成できます。閉じた系の時間発展はノルムを保つユニタリ行列で表され、測定によって振幅が古典的結果になります。

デコヒーレンスを受けた量子ビットは純粋状態でなくなり、密度行列 ρ\rho で記述されます。測定確率は pi=Tr(ρ∣i⟩⟨i∣)p_i=\mathrm{Tr}(\rho |i\rangle\langle i|) です。実際の回路には不完全なゲート、有限のコヒーレンス時間、理想的でない読み出しがあります。そのためゲート忠実度、較正、接続構造も理想的な数学表現と同じく重要です。

期待値 ⟨σx,σy,σz⟩\langle\sigma_x,\sigma_y,\sigma_z\rangle は純粋状態のブロッホベクトルを定め、混合状態は球の内部にあります。一量子ビットゲートはベクトルを回転させ、二量子ビットゲートは分離できない相関を作れます。この幾何学的描像はゲートと雑音の追跡に役立ちます。

|ψ⟩=α|0⟩+β|1⟩のとき、1を測定する確率は何ですか。

初期の積状態からもつれを生成できる操作はどれですか。

参考文献

  1. Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang (2010). Quantum Computation and Quantum Information