ニュートン力学
慣性モーメントと回転運動
慣性モーメント I=∫r²dm は軸まわりの質量分布を表し、回転運動の慣性に当たります。
質量が同じでも、質量が軸から遠く分布する物体ほど回転加速しにくくなります。慣性モーメントは質量と軸からの距離に依存します。
定義: 慣性モーメント
は質量要素から軸までの垂直距離、 の単位はkg·m²です。 は固定軸まわりの剛体に適用されます。軸が変化する三次元回転には慣性テンソルが必要です。
代表的な式
| 物体と軸 | 慣性モーメント |
|---|---|
| 薄い輪、対称軸 | |
| 一様円盤、対称軸 | |
| 長さの細い棒、中心軸 |
各式は一様な物体と記載された軸を仮定します。平行軸の定理は で、二軸の間隔は です。
例: トルクを受ける円盤
kg、 mの円盤に合トルク0.18 N·mが働きます。角加速度を求めなさい。
解答
kg·m²、 rad/s²です。
クイックチェック
薄い輪では全ての質量要素が軸から距離 にあるため です。一様な円盤では平均的に質量が軸に近く、同心円環に分けて積分すると となります。固定軸まわりに一定トルクを受けると角加速度は です。総質量が同じでも、質量を軸から遠ざけるほど回転加速しにくくなります。
慣性モーメントは軸を変えると垂直距離 が変わるため、選んだ軸に依存します。平行軸の定理を使えば重心軸の結果を平行な軸へ移せます:。例えば長さ の細い棒は端まわりで 、中心まわりの より大きくなります。公式表を使う際は物体と軸を明記しましょう。
単位kg·m²は質量と軸からの距離の二乗を表します。全ての距離を2倍にすると は4倍になります。 数値とともに軸も必ず明記します。
同じM,Rの輪と円盤では、対称軸まわりのIが大きいのはどちらですか。
固定軸まわりの剛体に適用する回転方程式は?
参考文献
- John R. Taylor (2005). Classical Mechanics