相対性理論
ミンコフスキー時空
空間と時間は四次元時空を構成し、事象間の間隔はローレンツ変換で不変です。
事象は (ct,x,y,z) で表される時空の点です。時間成分と空間成分の符号が異なるため、通常の四次元ユークリッド距離ではありません。
定義: 定義
二つの事象について、 は時間的、 は光的、 は空間的です(ここに示す符号規約)。空間的に隔たる事象は光速以下では因果的に結べません。
物理的意味
質量をもつ物体の世界線は光円錐の内側、光線は円錐上にあります。光円錐はある事象が影響できる、または影響を受ける事象を区分します。
例: 定量例題
Δt=5 μs、Δx=900 m、他の空間変位はゼロ、c=300 m/μs として s² と間隔の種類を求めます。
解答
m²>0 です。時間的間隔なので、同じ場所で二つの事象が起こる系が存在します。
各慣性観測者は時間軸と三つの空間軸を選びますが、ブーストは時空を座標へ分ける方法を変えるだけです。光円錐は事象を未来・過去・光速未満の信号では到達できない領域に分け、この因果構造は観測者に依存しません。
例: 時空間隔の分類
二つの事象の間隔は 、一軸方向の です。 と を用いて因果的に結びつけられるか判定します。
解答
なので です。空間的間隔であり、光速以下の信号では二つの事象を結べません。
座標 は長さの単位をもち、この符号規約では と書けます。ローレンツ変換はこの二次形式を保つ双曲回転で、ユークリッド回転が を保つのに似ています。符号の違いが光円錐を生み、時間的・空間的・光的間隔を区別します。
クイックチェック
二つの事象で s²=0 のとき、どのような間隔ですか。
ローレンツ変換で不変な量はどれですか。
参考文献
- Edwin F. Taylor, John Archibald Wheeler (1992). Spacetime Physics
- Robert Resnick (1968). Introduction to Special Relativity