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相対性理論

相対論的運動量とエネルギー、E = mc²

エネルギーと運動量は四元運動量を構成し、不変な静止質量はエネルギー・運動量関係を満たします。

静止質量 m の物体が速度 v で動くと、運動量 p=γmv、全エネルギー E=γmc² です。静止エネルギー E₀=mc² は静止していても存在します。

E2=(pc)2+(mc2)2,E=γmc2,p=γmvE^2=(pc)^2+(mc^2)^2,\qquad E=γmc^2,\quad p=γmv

定義: 定義

エネルギー運動量四元ベクトルは Pμ=(E/c,p)P^μ=(E/c,\mathbf p) で、不変量は E2−p2c2=m2c4E^2−p^2c^2=m^2c^4 です。光子は m=0 なので E=pcE=pc、質量をもつ粒子の運動エネルギーは K=E−mc2K=E−mc^2 です。

パラメーターを調整して結果を確認し、キャンバスをドラッグして視点を回転できます。

物理的意味

m が不変な静止質量を表すとき、γmc² を「相対論的質量」と呼ぶのは避けます。質量とエネルギーを区別すると、すべての系で保存則を一貫して扱えます。

例: 定量例題

陽子の静止質量を m、運動量を p=mc とします。全エネルギーと運動エネルギーを mc² 単位で求めます。

解答

E=√2mc2E=√2 mc²、K=(√2−1)mc2≈0.414mc2K=(√2−1)mc²≈0.414mc² です。

例: 相対論的運動エネルギー

静止エネルギー mc2=1.0 GeVmc^2=1.0\,GeV の粒子が v=0.8cv=0.8c で動きます。運動量を mcmc 単位で、運動エネルギーを GeVGeV で求めます。

解答

γ=5/3γ=5/3 より p=(4/3)mcp=(4/3)mc、E=1.667 GeVE=1.667\,GeV です。運動エネルギーは K=E−mc2=0.667 GeVK=E-mc^2=0.667\,GeV で、E2−(pc)2=(mc2)2E^2-(pc)^2=(mc^2)^2 も成り立ちます。

四元運動量 Pμ=(E/c,p)P^\mu=(E/c,\mathbf p) のミンコフスキー・ノルムは、時間成分を負とする符号規約で PμPμ=−m2c2P_\mu P^\mu=-m^2c^2 です。したがって E2=p2c2+m2c4E^2=p^2c^2+m^2c^4 となり、質量をもつ粒子にも m=0m=0 の光子にも成り立ちます。mm は不変質量で速度とともに増えません。「相対論的質量」という語は質量とエネルギーの区別を曖昧にすることがあります。

衝突では各粒子の運動エネルギーは保存されませんが、孤立系の全四元運動量は保存されます。初期の運動エネルギーが新たな静止質量になるため、生成物の静止エネルギーは初期の静止エネルギーの合計と異なり得ます。光子は不変質量がゼロなので E=pcE=pc ですが、エネルギーと運動量をもちます。逆向きに進む二つの光子系は非零の不変質量をもち得ます。

クイックチェック

不変質量 m の粒子が p=mc の運動量をもつとき、全エネルギーはいくらですか。

ローレンツ変換で不変な量はどれですか。

参考文献

  1. Edwin F. Taylor, John Archibald Wheeler (1992). Spacetime Physics
  2. Robert Resnick (1968). Introduction to Special Relativity