リカルド・ジャッコーニ
1931–2018, イタリア、ジェノヴァ, 米国カリフォルニア州サンディエゴ
「X線天文学の父」と呼ばれる伊米の物理学者。最初の天体X線源と銀河系外X線背景を発見した。
ジャッコーニは1954年にミラノで物理学博士号を取得し、1956年に渡米。インディアナ大学とプリンストンを経て1959年にAmerican Science and Engineeringに入社し、X線天文学プログラムを率いた。
1962年、彼のロケットは太陽以外の初のX線源Sco X-1と広がるX線背景を発見。その後Uhuru衛星(1970年)、Einstein観測衛星(1978年)を率い、ハッブルを運用する宇宙望遠鏡科学研究所の初代所長(1981年)、VLT建設のESO所長を務めた。2002年ノーベル賞を受賞。
ノーベル賞受賞業績
宇宙のX線は大気に完全に吸収されるため、検出器を上空に飛ばす必要がある。1962年6月12日、Giacconi、Gursky、Paolini、Rossiはガイガー計数管3基を搭載したAerobeeロケットを80秒の弾道飛行に打ち上げ、さそり座の強烈なX線源Sco X-1と全方向からの均一なX線輝きを記録した。
Physical Review Lettersに発表されたこの結果はX線天文学を開いた。X線源は物質を飲み込む中性子星やブラックホールであり、拡散背景は無数の遠方超巨大ブラックホールの総和であることが判明した。UhuruからEinstein、Chandra、XMM-Newtonまで、「高温宇宙」の全研究はあの5分間の飛行に由来する。2002年ノーベル賞は「天体X線源の発見につながった天体物理学への先駆的貢献」を称えた。
所属機関: ジョンズ・ホプキンス大学, 宇宙望遠鏡科学研究所
イタリア, アメリカ合衆国
