小柴昌俊
1926–2020, 日本、豊橋, 日本、東京
素粒子物理学宇宙論と天体物理学
ノーベル物理学賞 2002カミオカンデを率い、超新星SN 1987Aのニュートリノを記録してニュートリノ天文学を確立した日本の物理学者。
小柴は1951年に東京大学を卒業し、1955年にロチェスター大学で博士号を取得後、東京大学教授に戻った。神岡鉱山内にカミオカンデを建設——当初は陽子崩壊探索用だったが、3000トンの水チェレンコフ検出器はニュートリノ観測に理想的だった。
1987年2月23日、カミオカンデは超新星SN 1987Aからのニュートリノ11個を記録——太陽系外からのニュートリノの初検出で、重力崩壊理論を確認した。同検出器はDavisの太陽ニュートリノ欠損も確認し、後継のスーパーカミオカンデはニュートリノ振動を証明した。2002年ノーベル賞を受賞。
ノーベル賞受賞業績
カミオカンデ——「神岡核子崩壊実験」——は地下1000mの岩盤下に置かれた3000トンの超純水タンクで、ニュートリノが水と反応した際のチェレンコフ閃光を数千の光電子増倍管で記録した。検出器は太陽ニュートリノ束を測定し、Davisの「欠損」を全く異なる手法で確認した。
頂点は1987年2月23日。大マゼラン雲の超新星SN 1987Aからの12のニュートリノ事象(うち11個がカミオカンデ)が光より先に到達し、重力崩壊理論の予言通り——超新星エネルギーの大半はニュートリノとして逃げる——を確認した。観測的ニュートリノ天文学の創始的事件であり、カミオカンデのデータはスーパーカミオカンデのニュートリノ振動発見(1998年、梶田の2015年ノーベル賞)の基盤ともなった。
所属機関: 東京大学
日本
