Jack Steinberger
1921–2020, ドイツ、バート・キッシンゲン, スイス、ジュネーヴ
素粒子物理学
ノーベル物理学賞 1988ドイツ生まれのアメリカの物理学者。2種類のニュートリノ実験で1988年ノーベル物理学賞を共同受賞。後にCP対称性の破れを測定し、CERNのALEPH実験を率いた。
ドイツのバート・キッシンゲンに Hans Steinberger として生まれ、1934年にナチスの迫害を逃れてアメリカのユダヤ系慈善団体の助けで渡米、シカゴに定住した。シカゴ大学でエンリコ・フェルミに師事し、1948年にミューオン崩壊スペクトルの測定により崩壊が3体を放出することを示して博士号を取得。コロンビア大学(1950–1971)で2種類のニュートリノ実験を共同主導した後、CERNに移り、中性カオンのCPを破る崩壊の発見に貢献し、後にLEPのALEPH実験のスポークスマンを務めた。
ノーベル賞受賞業績
1962年、スタインバーガーはブルックヘブンの2種類のニュートリノ実験を共同で率いた。パイオン崩壊由来のニュートリノビームは約13.5 mの遮蔽鋼を透過し、10トンの火花室で相互作用して、電子を伴わないミューオンを生成した。グループは自然界に ν_e と ν_μ という2種類のニュートリノが存在すると結論した。
観測事象60件未満で1962年 Physical Review Letters に発表されたこの発見は、高エネルギーニュートリノ物理学を開き、標準模型におけるレプトンとクォークの世代構造を先取りするものだった。
所属機関: コロンビア大学, CERN
アメリカ合衆国, ドイツ