電磁力学
静電場・導体・誘電体
静電場は電荷によって生じます。静電平衡の導体内部の電場はゼロで、誘電体は外場中で分極します。
静電気学は電磁気学の時間に依存しない極限です。自由電荷は電束密度の源となり、束縛電荷は物質の分極として扱います。
定義: 量とモデル
線形・等方媒質では D = ε₀E + P = εE です。静電平衡では導体内部で E = 0 となり、余剰電荷は表面に分布します。
解釈と帰結
境界条件では E の接線成分が連続し、D の法線成分は自由表面電荷密度 σ_f だけ不連続になります。
例: 定量例
比誘電率 ε_r = 4 の線形誘電体に E = 2.0×10⁵ V/m を加えると、D = ε₀ε_rE = 7.08×10⁻⁶ C/m² です。
解答
示した関係式に代入し、SI 単位をそろえて次元を確認します。
の連続性と により界面の場が決まります。導体内部では なので、真空中の表面直外では です。これが静電遮蔽や、鋭い先端で電荷が集中して局所電場が強くなる理由です。
誘電体では分極 が束縛体積電荷 と表面電荷 を生みます。 に対するガウス則が自由電荷だけを含むのは、微視的な双極子応答がすでに に含まれているためです。これは全電荷を数える とは異なる巨視的な整理です。
面積 、間隔 の平行板コンデンサーに一様な誘電体を入れると、 と の違いが分かります。端効果を無視すれば 、、 です。孤立したコンデンサーから誘電体を抜くと は一定なので は保たれ、 は増加します。電圧源につないだままなら は一定で、自由電荷が変化します。比較では維持する条件を明示する必要があります。
クイックチェック
記述した理想条件で正しい関係はどれですか。
場の式を使う際、まず何を確認すべきですか。
参考文献
- David J. Griffiths (2017). Introduction to Electrodynamics