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振動と波動

単振り子

小さな振れ角では単振り子はほぼ単振動し、その周期から重力加速度を測定できます。

単振り子は、軽く伸びない長さ ll の糸に質量 mm の小球をつるしたものです。小さな角度だけずらして放すと、重力の接線成分がつり合い位置へ戻し、ほぼ単振動します。

T≈2πlg,ω0=glT\approx2\pi\sqrt{\frac{l}{g}},\qquad \omega_0=\sqrt{\frac{g}{l}}

定義: 小角近似の条件

角変位 θ\theta をラジアンで表すと、接線方向の力は −mgsin⁡θ-mg\sin\theta です。∣θ∣|\theta| が小さいとき sin⁡θ≈θ\sin\theta\approx\theta なので、運動方程式は θ¨+(g/l)θ=0\ddot\theta+(g/l)\theta=0 となります。周期は質量や小振幅にほぼ依存しません。

長さと初期角を調整して周期を測り、g=4π2l/T2g=4\pi^2l/T^2 から重力加速度を求めます。

重力加速度の測定

ストップウォッチの誤差を減らすため、複数周期をまとめて測ります。支点からおもりの中心までの長さと測定周期から g=4π2l/T2g=4\pi^2l/T^2 を計算します。T2T^2 対 ll のグラフの傾きは 4π2/g4\pi^2/g です。

例: 振り子の周期を求める

g=9.8g=9.8 m/s2^2 の場所で、長さ l=0.99l=0.99 m の振り子が小さく振れます。周期を求めてください。

解答

T=2π0.99/9.8≈2.00T=2\pi\sqrt{0.99/9.8}\approx2.00 s です。

クイックチェック

周期は長さの平方根に比例し、ll を4倍にすると TT は2倍です。長さは支点からおもりの中心まで測ります。複数周期をまとめて計時して回数で割ると、反応時間の誤差を減らせます。sin⁡θ≈θ\sin\theta\approx\theta が成り立つよう角度を小さく保ちます。

モデルを適用する際は、一定に保つ量を明確にし、適切な基準系を選びます。数値に単位を添えると、物理量の取り違えや測定値と予測値の混同を防げます。計算後は次元、符号、極限の場合を確認し、小振動・一様媒質・抵抗無視などの仮定と結果が整合するか確かめます。現実の条件が仮定と異なる場合は、式を機械的に使わず、その差を説明しましょう。

関係式の物理的な確認には、平衡位置、最大変位、1周期、相対運動がない場合などの特別な条件を代入します。量がゼロまたは極値になることが多く、符号の誤りや周期と振動数の混同を見つけやすくなります。実験を比較するときは一度に一条件だけを変え、結果が変わる原因を明確にします。

振り子の長さが4倍になると、小振幅周期はどうなりますか。

振り子で gg を測るとき、長さ ll はどこからどこまで測りますか。

参考文献

  1. Young, Freedman (2019). University Physics