振動と波動
減衰振動・強制振動・共振
抵抗力は振幅を減衰させ、周期的な外力は強制振動を生みます。駆動振動数が固有振動数に近いと応答が大きくなります。
実際の系では摩擦や抵抗が力学的エネルギーを散逸させるため、振幅は時間とともに減少します。周期的な外力が継続して働くと、系は外力の振動数で強制振動します。
定義: 固有振動数と共振
は減衰のない系の固有角振動数です。定常状態の強制振幅は です。減衰が弱いとピークは 付近にあり、減衰が無視できない場合の共振振動数は より低くなります。
減衰と振動の維持
自由減衰振動では、系は周囲へエネルギーを失います。定常強制振動では、外力源が各周期で失われるエネルギーを補います。振幅は駆動振動数・減衰・外力の大きさで決まり、共振はエネルギーが自発的に生まれる現象ではありません。
例: 共振振動数を概算する
kg、 N/m、減衰が弱い系について、駆動振動数の目安となる固有振動数を Hz で求めます。
解答
rad/s なので、 Hz です。減衰が弱ければ応答はこの値付近で最大になります。
クイックチェック
定常状態では物体は主に外力の振動数で振動し、元の固有振動数ではありません。振幅は駆動振動数と減衰に依存し、減衰は共振ピークを低く広くします。共振は振動の増幅に役立ちますが、橋や機械では過大な振動を防ぐ設計が必要です。
モデルを適用する際は、一定に保つ量を明確にし、適切な基準系を選びます。数値に単位を添えると、物理量の取り違えや測定値と予測値の混同を防げます。計算後は次元、符号、極限の場合を確認し、小振動・一様媒質・抵抗無視などの仮定と結果が整合するか確かめます。現実の条件が仮定と異なる場合は、式を機械的に使わず、その差を説明しましょう。
関係式の物理的な確認には、平衡位置、最大変位、1周期、相対運動がない場合などの特別な条件を代入します。量がゼロまたは極値になることが多く、符号の誤りや周期と振動数の混同を見つけやすくなります。実験を比較するときは一度に一条件だけを変え、結果が変わる原因を明確にします。
定常的な強制振動では、系はどの振動数で振動しますか。
減衰が弱いとき、駆動振動数が共振に近づくと通常どうなりますか。
参考文献
- Young, Freedman (2019). University Physics