振動と波動
単振動におけるエネルギー
理想的な単振動では運動エネルギーと位置エネルギーが相互に変化し、力学的エネルギーの総和は保存されます。
摩擦や抵抗がなければ、振動子は運動エネルギーと位置エネルギーを交換しますが、全エネルギーは一定です。端点では一瞬静止し、つり合い位置で最も速く動きます。
定義: 運動エネルギーとばねの位置エネルギー
ばね振り子では 、 で、 はつり合い位置から測ります。振幅 は最大変位の大きさなので、全エネルギーは です。
位相とエネルギー
、 とすると、、 です。2つの比の和は常に1で、エネルギーが生まれたり消えたりするのではなく形を変えます。
例: ある変位でのエネルギー
ばね定数 N/m、振幅 m の振り子について、 m での全エネルギーと位置エネルギーを求めます。
解答
J、 J です。したがって J です。
クイックチェック
式 より、、 です。 では全エネルギーが運動エネルギー、 では位置エネルギーです。その間は減衰がなければ総和を保ち、両者が連続的に交換します。
モデルを適用する際は、一定に保つ量を明確にし、適切な基準系を選びます。数値に単位を添えると、物理量の取り違えや測定値と予測値の混同を防げます。計算後は次元、符号、極限の場合を確認し、小振動・一様媒質・抵抗無視などの仮定と結果が整合するか確かめます。現実の条件が仮定と異なる場合は、式を機械的に使わず、その差を説明しましょう。
関係式の物理的な確認には、平衡位置、最大変位、1周期、相対運動がない場合などの特別な条件を代入します。量がゼロまたは極値になることが多く、符号の誤りや周期と振動数の混同を見つけやすくなります。実験を比較するときは一度に一条件だけを変え、結果が変わる原因を明確にします。 ばね振動子では、全エネルギーが振幅の二乗に比例することも分かります。
理想的なばね振り子の端点で、ゼロになるエネルギーはどれですか。
振幅を2倍にすると、ばね振り子の全エネルギーは何倍になりますか。
参考文献
- Young, Freedman (2019). University Physics