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素粒子物理学

量子色力学(QCD)

QCDは色荷を持つクォークとグルーオンの強い相互作用を記述し、閉じ込めと漸近的自由が中心的特徴です。

量子色力学(QCD)は強い相互作用のゲージ理論です。クォークは色荷を持ち、グルーオンを交換して相互作用します。光子と異なり、グルーオン自身も色荷を持ち互いに相互作用します。

LQCD=−14GμνaGaμν+∑fqˉf(iγμDμ−mf)qf\mathcal{L}_{\mathrm{QCD}}=-\frac14G^a_{\mu\nu}G^{a\mu\nu}+\sum_f\bar q_f(i\gamma^\mu D_\mu-m_f)q_f

定義: 色荷と無色状態

赤・緑・青は三つの色状態につけた名称で、反クォークは反色を持ちます。観測されるハドロンは全体として色一重項であり、バリオンは三つのクォーク、メソンはクォークと反クォークから成ります。色は光学的な色ではありません。

ガンマ光子が原子核の場で電子・陽電子対に変換され、磁場中で逆向きに曲がる模式図です。電磁過程であり、QCD計算そのものではありません。

閉じ込めと漸近的自由

大きな距離では強い相互作用はクーロン力のようには弱まらず、場のエネルギーが距離とともに増すため、孤立クォークは観測されません(閉じ込め)。非常に高いエネルギー・短距離では有効結合が小さくなり、クォークはほぼ自由に振る舞います。高エネルギー衝突はシャワーとハドロン化を生みます。

例: 一重項を見分ける

各色を一つずつ持つ三つのクォークの組み合わせが、なぜ無色のバリオンになり得るのでしょうか。

解答

三つの色状態は反対称な色一重項を作り、全体として無色になります。完全な波動関数はスピン・空間・フレーバーとの対称性条件も満たす必要があります。

高いエネルギースケールでは強結合 αs(Q)α_s(Q) が小さく、摂動論でジェット過程をよく予測できます。クォークが飛び出してスケールが下がると結合が強まり、色場がクォーク・反クォーク対をさらに作ります。そのシャワーは無色の粒子へハドロン化します。したがって検出器が記録するのは孤立クォークではなく、ジェットと呼ばれる粒子群です。

グルーオンの独立な色状態は9つでなく8つです。色一重項の単位行列は特殊ユニタリ群 SU(3)SU(3) に含まれないためです。活動フレーバー数が十分少ないと、グルーオンの自己相互作用によりQCDのβ関数は負となり、短距離で結合が弱まります。漸近的自由は長距離での閉じ込めをなくすものではなく、格子計算などの非摂動手法が必要です。

低エネルギーで自由なクォークが観測されない主な理由は、QCDのどの性質ですか。

非常に短距離(高エネルギー)では、有効な強結合定数はどうなりますか。

参考文献

  1. David Griffiths (2020). Introduction to Elementary Particles