端効果を無視すると、間隔 d の平行板間の電場はほぼ一様で、E=∣ΔV∣/d です。電場は高電位側から低電位側へ向きます。電荷 q の位置エネルギー変化は ΔU=qΔV です。
例: 電荷の位置エネルギー
電荷 q=+2.0μC が VA=120 V から VB=70 V へ移動します。位置エネルギーの変化と電気力の仕事を求めなさい。
解答
ΔV=−50 V より、ΔU=qΔV=−1.0×10−4 J です。電気力の仕事は W=−ΔU=+1.0×10−4 J です。
無限遠を基準にすると、真空中で距離 r にある点電荷の電位は V=kQ/r です。電位はスカラーなので、複数の源の寄与は代数的に足します。たとえば +3.0μC の電荷が 20 V から 80 V へ移動するとき、位置エネルギーの増加は ΔU=qΔV=(3.0×10−6)(60)=1.8×10−4 J です。損失がなければ、正電荷を高電位へ運ぶために電源がこのエネルギーを供給します。
仕事と位置エネルギーを区別する
電荷が A から B へ移動するとき、電気力の仕事は WA→B=−ΔU=q(VA−VB) です。正電荷が電場の向きに自由に動くと、位置エネルギーは減り、電場は正の仕事をします。負電荷には電場と逆向きの力が働くため、矢印だけでなく電荷の符号も考慮します。静電場での仕事は経路ではなく始点と終点だけで決まります。