電磁力学
静磁気とベクトルポテンシャル
電流を流す導線まわりの磁場とベクトルポテンシャル を調べます。、定理 、 の依存性を確かめます。
器具
- 導線まわりの場のモデル(A/B 2つの表示モード)
- 振幅/源・波長/スケール・周波数/速度・視野角のスライダー
- 「モデルA/B」切替ボタンと「一時停止」
手順
導線まわりの B 場を観察
図1「導線まわりの磁場」で、磁力線が電流軸を取り囲むのを見ます。「振幅/源」スライダー(電流 I の増大に対応)を上げると磁力線の密度が増えます:。「波長/スケール」を変えてズームし、 が で減衰するのを確かめます。
2つの表示モデルを比較
「モデルA」「モデルB」ボタンで場の可視化を切り替えます(磁力線とベクトル場など)。図2「ベクトルポテンシャル A とゲージ」で、 が導線に沿って走り渦を形成するのを見ます:。 に を加えても は変わらない —— ゲージ自由度です。
束定理を確認
図2で「周波数/速度」「視野角/係数」を変え、「一時停止」で静止させます。導線を囲む閉曲線を想像します: は貫く全束 に等しい —— ストークスの定理の可視化であり、アハラノフ・ボーム効果の基礎です。
シミュレーション
実験の歴史
ベクトルポテンシャルはフランツ・ノイマン(1845年)により電磁気学に導入され、ウィリアム・トムソン(ケルヴィン卿)が誘導を書くのに用いました。マクスウェルは1855年の論文と1873年の『論考』で を「電気運動量」として扱いましたが、次の世代(ヘヴィサイド、ヘルツ)は測れるのは だけとして、 を単なる数学的手法と見なしました。
この見方は1959年に覆りました。ヤキール・アハラノフとデヴィッド・ボームは、量子力学では の領域でも電子の位相が だけずれることを示しました(アハラノフ=ボーム効果)。チェンバーズ(1960年)が実験確認し、外村(1986年)が決定的に示しました。ベクトルポテンシャルは想定以上に「実在」し、現代ゲージ理論の基本的対象です。