量子力学
水素原子:エネルギー準位と軌道
水素原子の 1s、2s、2p 軌道の確率雲 を調べ、その形を量子数とクーロンエネルギー に結びつけます。
器具
- 3D 確率雲キャンバス(ドラッグで回転)
- 軌道選択ボタン「1s」「2s」「2p」
- 画面上の節と対称性の表示
手順
1s と 2s を比較する
「1s」「2s」を順に選び雲を回転します。どちらも球対称()ですが、2s には が 0 になる球殻状の動径節が一つあり、より外側に広がります。エネルギーが eV に上がることと整合します。
2p に切り替える
「2p」を押して回転します。雲は節面を挟んで二つの葉に分かれ、 の特徴です。この亀の子形は の三つの軌道に共通で、雲は古典的な軌道ではなく確率密度です。
遷移を計算する
を使い、電子が から へ落ちるときの光子を計算します: eV、ライマンα線です。(バルマー系列、赤)の遷移とのエネルギー差を比較しましょう。
シミュレーション
実験の歴史
ニールス・ボーアの1913年のモデルは角運動量を量子化して水素スペクトルを説明し、 でバルマー式を再現しましたが、古典軌道と量子則の混成でした。アルノルト・ゾンマーフェルトは楕円軌道に拡張しましたが、ヘリウムや線の強度を扱えませんでした。
ハイゼンベルクの行列力学(1925年)とシュレーディンガーの波動方程式(1926年)が軌道を定常状態 に置き換えました。本シミュレーションの雲は、マックス・ボルンの1926年の確率解釈による です。このクーロン解は、後にラムシフト(1947年)と量子電磁力学が精密化した微細構造も予言します。