Physic Labs

電磁気学

変圧器と発電機

発電機と変圧器を一つのモデルで調べ、磁場と回転速度を変えて誘導起電力を測定します。e=−N dΦ/dte=-N\,d\Phi/dt と変圧比 U2/U1=N2/N1U_2/U_1=N_2/N_1 を確かめます。

高等学校

⚠ 実機は危険な高電圧を使います。模型または絶縁された低電圧実験キットのみを観察してください。

器具

  • 磁場中で回るコイル/一次・二次巻線の3Dモデル(2画面)
  • 磁束密度/レベル・角度/速度のスライダー
  • 各画面の起電力読み値と一時停止ボタン

手順

  1. 交流起電力を観察する

    図1で回転コイルを動かします。磁束 Φ=NBScos⁡ωt\Phi=NBS\cos\omega t が振動するため e(t) は周期ごとに符号を反転します。「一時停止」で山と谷を止めます。Φ 最大で e = 0、Φ = 0 で e 最大——起電力は磁束そのものでなく微分に比例します。

  2. Bと速度への依存を検証する

    速度一定で「磁束密度」を上げ振幅 e_max を記録します。B に比例します。B を保ち「角度/速度」を変えると emax=NBSωe_{max}=NBS\omega の通り ω に比例します。二つの掃引で二組のデータが得られ、ファラデーの法則を定量的に検証します。

  3. 変圧比

    図2で二次巻線が一次の共通磁束を拾う様子を見ます。「レベル」(巻数/強度)を変え両側の電圧を読み、U2/U1=N2/N1U_2/U_1=N_2/N_1 を確かめます。N₂ > N₁ で昇圧、N₂ < N₁ で降圧。理想では U1I1=U2I2U_1I_1=U_2I_2 が保存します。

  4. 送電との結び付き

    送電網が長距離送電前に昇圧する理由を説明します。損失 Ploss=RI2P_{loss}=RI^2 は電流の二乗で減り、U を上げ(電力一定で I を下げ)れば大幅に節約できます。選んだ巻数比の U₂・I₂ を予測し、モデルで確認します。

シミュレーション

実験の歴史

マイケル・ファラデーは1831年王立研究所で電磁誘導を発見しました。コイルを通る磁石の運動が瞬間的な電流を生じ、彼の「ファラデー円板」——最初の直流発電機——は磁極間で銅板を回しました。彼は原始的な変圧器も作りました。鉄環に二つの巻線を巻き、共通磁束が起電力を伝えることを示しました。 産業化は19世紀後半に進みました。ピクシー(1832年)とグラム(1871年)が実用発電機を作り、ゴーラールとギブス(1882年)、次いでジペルノフスキー–デーリ–ブラーティ(1885年)が交流変圧器を完成させました。「電流戦争」でウェスティングハウス–テスラの交流方式が高圧送電の効率で勝ち、今日の送電網の基盤です。

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