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熱物理学

熱機関・効率・カルノーサイクル

高温熱源 Th と低温熱源 Tc の間で働く熱機関の理想効率を調べます。ηCarnot、最大仕事 Wmax、放出熱 Qc を読み、η=1−Tc/Th\eta = 1 - T_c/T_h と W=ηQhW = \eta Q_h を確かめます。

大学

⚠ 高温の蒸気・加熱気体や耐圧容器を扱う実験では保護具を着用し、加圧中に容器を開けず、高温熱源から安全な距離を保ってください。

器具

  • p–V 平面上の閉サイクルと熱機関の熱流図を描くキャンバス
  • スライダー「高温熱源 Th」(350–900 K)
  • スライダー「低温熱源 Tc」(180–340 K)
  • スライダー「吸収熱 Qh」(100–1000 J)
  • 読み出し「ηCarnot = …; Wmax = ηQh = …; Qc = Qh − W = …」

手順

  1. 高温側温度に対する効率を測る

    「低温熱源 Tc」を 300 K に保ち、「高温熱源 Th」を 350 から 900 K まで上げ、各段で「ηCarnot」を記録します。各組について 1−Tc/Th1 - T_c/T_h を計算して読み値と比較し、効率が 100 % に近づくが決して達しないことを確認します。

  2. 低温熱源と吸収熱を変える

    Th = 600 K のまま「低温熱源 Tc」を 180 から 340 K へ動かすと、両熱源の温度が近づくにつれ効率が下がります。次に Th と Tc を固定して「吸収熱 Qh」を変え、η が変わらず「Wmax = ηQh」と「Qc = Qh − W」だけが Qh に比例することを確かめます。η\eta は温度のみに依存し、サイクルの規模には依存しないことを示します。

  3. p–V 図上のサイクルを読み取る

    キャンバス上の塗られた閉曲線を見ます。「chiều chu trình」(サイクルの向き)の矢印は順回り(時計回り)の動作を示し、内部の面積は正味の仕事 W に比例します。図をドラッグして視点を変えられます。読み出しの Wmax を面積の意味と照らし、順回りサイクルでは W=∮p dVW = \oint p\,dV が正になることを確認します。

  4. 第二法則の限界

    Tc を Th に近づけると効率は 0 に向かいます。二つの熱源が同じ温度では仕事を取り出せません。逆に Th = 900 K、Tc = 180 K(スライダー上限)にしても η ≈ 80 % で 100 % 未満です。η → 1 には Tc → 0 K が必要で、これは達成不可能——まさに熱力学第二法則の限界です。

シミュレーション

実験の歴史

1824年、サディ・カルノーは小著『火の動力に関する考察』を発表し、2つの等温過程と2つの断熱過程からなる理想的な可逆サイクルを解析しました。二つの熱源間で働くあらゆる熱機関の効率が、作業物質に無関係に熱源温度だけで決まる上限に制限されることを示しました。当時の熱理論(カロリック説)がまだ曖昧だったことを考えると驚くべき結果です。 1850年代、ルドルフ・クラウジウスは熱と仕事の等価性に基づいてこれを再定式化し、エントロピーを導入しました。ウィリアム・トムソン(ケルビン卿)は1848年に絶対温度目盛を提案し、まさに η = 1 − Tc/Th と書けるようにしました。「カルノーサイクルを上回る機関はない」という第二法則の現代的表現は、第一法則が完全に確立される前にカルノーが開いた論理を完成させたものです。

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